まず、ぽっぷとは何ぞや?という話から始めましょう(とっとと実際のやり方を 教えろ、という方は、実際の方法)。ぽっぷというのは もちろん、POP(Post Office Protocol)のことです。POPはその名からも想像がつ くように、メールサーバにメールを「とりに行く」ときのプロトコル、手続きの ことです。同じ類いのものにIMAP4というものもありますが、今のところPOPでメー ルを受信させるプロバイダが多いようです。
IMAP4がサーバ側にメールを保存しておくのに対し、POPではサーバからクライア ントがメールを「とってきて」、クライアント側でメールを保存しておく仕組み になっています。・・・とよく説明されますが、POPでもメールを取り出したあ と、そのままサーバにメールを残しておくこともできる(このようにしておくと、 複数のメーラーを使い分ける時に便利です)ので、本質的な違いは「クライアン ト側でメールを保存するか否か」という点にあると言えるでしょう。POPの場合 はサーバ側にメールを残そうが残すまいが、クライアントでは独自の形式でメー ルを保存することになっているのです。IMAPの場合は普通クライアント側では一 切メールを保存しません。違いが分かったところで、以下の文章ではPOPの方の みを扱うことにします。
私たちがお気に入りのメーラーでメールを自信する操作をすると、メーラー(メー ルクライアントとも言います)はPOPサーバにメールをとりにいく、という作業 を行っています。この作業をメーラーに任せずに、直接サーバとやりとりしてやっ てみよう、というのがこの文章のテーマです。
「直接やり取りしてみよう」ということ自体に面白味を感じる人以外には、以下 の内容はほとんど実用性がありませんので、あしからず。日本語のメールは文字 コードの関係で、もう一工夫しなければtelnet接続のみでは内容が読めませんし。
実用性があるとすれば、大容量メールボムなど「メーラーで受信したくない(無 駄なメールを受信しているだけでも通信費がかかってしまいます)メールがサー バ側に残っている」場合に、「受信しなくてもサーバ側からそのメールを削除で きる」というのが考えられますが、同様の操作ができるメーラー、あるいは専用 のソフトが存在しますので、telnetを用いるよりそれらを用いた方が簡単です。 まあ、実際問題として「受信する前からサーバ側に無駄なメールが届いている」 ことを知っているのはかなりまれですけどね。
さて、散々脅してしまいましたが、やってみれば方法は簡単です。telnetで自分
のプロバイダのメールサーバの110番ポート(POPの通信に用いられるポートです。
SMTP(メール送信用・25番ポート)とPOP兼用のメールサーバが多いので、ポー
トの指定は大事ですよ!)につなぎます。あなたのアドレスが
hogehoge@mail.techy.ne.jp
なら、メールサーバはmail.techy.ne.jpということになりますので、
telnet mail.techy.ne.jp 110
とします。つながったら、
USER hogehoge
PASS password(パスワードを入れます)
とやってユーザー認証します。平文でパスワード送るのが怖い、と思われるかも しれませんが、プロバイダとあなたのパソコンとの間は直で繋がっている(プロ バイダはあなたのインターネットへの「出口」だったことを思い出してください。 プロバイダとあなたとのあいだにはインターネットは介在しません)のが建前で すからね。後は、
LIST
とやれば、サーバーに残ってるメールの番号とサイズのリストが表示されます。
ちなみにメールの番号を指定すればそのメールについてのみ表示されます。
RETR メールの番号
で、ヘッダ+内容表示
TOP メールの番号 数字
で、ヘッダ+メールの先頭から「数字」行分の内容
数字以外の文字を与えると、ヘッダのみの表示となるようです。ごめん勉強不足で。
DELE メールの番号
で、削除ができます。作業が終わったら、
QUIT
で接続を切ります。簡単でしょ。
SMTPは25番で接続した後HELPとやれば操作法を教えてくれます。 POPは最小規模のサービスを意図して作られたので、そういう付加機能がないんですね。 たぶん。
普段はメーラーで削除させてるからサーバ側には1通も残ってないけど、これを 試してみたい、っていう気丈な方は自分宛に送ってさっそくtelnetすればOKです。 当たり前です。
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